赤塚高仁ブログ

4万2千発の鎮魂歌(レクイエム)

2018.08.16

終戦記念日に諏訪の花火大会に来るのも、
7年目でしょうか。

湖畔の桟敷席で、
間近にみる諏訪の花火大会は、
スケール、迫力、すべてにおいて
圧倒的で、もはや比べるものはありません。
50万人が湖畔に集い、
大東亜戦争で亡くなった300万の御霊に、
黙祷を捧げることから始まるのです。
そして、
カウントダウン
オープニングのスターマインが
異次元へと誘います。

この諏訪の花火大会、
花火鑑賞師の島村不二夫、みどり夫妻が誘ってくれたのが最初でした。
それまで終戦記念日は、
靖国神社に参拝するか、
三重の護国神社で戦没者慰霊祭に参加していました。
花火大会といえば、
お祝いのように思えるのですが、
この諏訪の花火大会は、
70年の歴史を持つ巨大な慰霊祭なのです。

私の父は、
花火大会が好きではありませんでした。
津の街がB-29の空襲で焼け野原となったとき、
命からがら逃げ回ったと聞かされました。
そのとき空から降ってくる焼夷弾の音が、
花火を打ち上げる
ヒュル〜ルル〜〜という音と同じだと言うのです。
花火が炸裂する音は、
爆弾でしょうか。
光は、照明弾。
私は、
諏訪の花火大会の間中、
ペリリュー島の上島先生のことを思い出しています。

4万2千発のレクイエム

また来年の宿を予約して、
津に帰ります。
お盆休みの走行距離も2千キロを超えます。

島村不二夫さん、
あなたが連れてきてくれた諏訪湖湖上花火大会
今年も来ることができました。
あなたの愛したみどりさんも、
仲良しのユミちゃんも、えっちゃん夫婦も一緒です。
もちろん寛子さんも。
不二夫さん、
天国からも見えましたか?
平成最後の終戦記念日、
特別に魂に沁みました。
不二夫さん、
僕の講演会にはいつも顔を出してくれましたね。
講演会もずいぶん増えましたよ。
今でも会場であなたの笑顔を探してしまいます。
姿は、
見えなくなったけど、
気配は感じます。
とても心強いです。
不二夫さん、ありがとう。
やがてあなたのいるところに行きますが、
あとしばらく
やまとこころのキャンドルサービスをして、
全国、世界を走ります。

いつも一緒です。
あなたに出会えて良かった。

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