赤塚高仁 物語

12.赤塚建設を改革する

下請け根性の染み付いた会社でも、きっと元請けに変われると信じた。父に、下請けをやめようと話した。
仕事がたくさん増えれば、下請けをやめられる、そう父は言った。
でも、それは無理だと思った。
2頭の馬には同時に乗れないからだ。
父は、高仁に会社を譲る決心をし、それから死ぬまで口を出さなかった。
99任せても1つ口を出せばゼロになる。
父は、そのことを知っていたのだろう。
会社には、父の弟、高仁の叔父が専務として働いていた。
叔父に専属工事店の権利を渡し、赤塚建設を辞めてもらった。

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