赤塚高仁ブログ

あなにやし

2017.08.10

いつから「山の日」というのができたのか、
ちっとも知らなかった、時代遅れの男になってしまったなぁ。
日本の祝日というのは、
「祭日」と言って、神道の祭りであり大切な行事の日と決まっていました。
神道の大祭司である天皇の誕生日は祝日です。
12月25日 キリストの誕生日は祝日ではありません。
4月8日 釈迦の誕生日は祝日ではありません。
日本は神道の国です。
キリストの国でも、仏陀の国でもなく、天皇の国です。

それはさておき、
今日で今年の前半が終わり、お盆がやってくるわけです。
いろんなこと見つめ直すお盆休みとしたいものですね。

世界平和や日本のこと、
はたまた地球環境問題を語ることは難しいことではありません。
難しいのは、
自分のすぐそばのことです。
世界平和の第一歩は、
家庭の平安です。
お盆休みは地球環境よりも、家庭環境を整えようじゃありませんか。

 そんな家庭の原点、夫婦とは本当に大事ですね。
世界平和も夫婦の平安も同じだと私は思います。

日本の国生みの物語も、夫婦のつながりによって成り立ったと古事記は記しています。
 
男女の二神、イザナギとイザナミ

二人の出会いによって、我が国は生まれるのですが、初めに女性神イザナミが男性神イザナギに声をかけます。

「あなにやし、え おとこを」 (なんとすばらしい男性でしょうか)
すると、イザナギがこたえて「ええ、あなにやし、え おとめを」(なんといい女であることよ)
そして交わります。
ところが、生まれてきた子供はヒルコ・・・骨の無い子供
そこで二人は、天の神様に相談に行くと
(神様が悩み相談に行くのが日本の神話です)

「女が先に声をかけたのがよくない、男が女性を輝かせなければ善きものは生まれない」
と、創造主の神様にお咎めをうけます。

   改めて、
イザナギが 「あなにやし!え おとめを」
イザナミがこたえて「あなにやし、え おとこを」 
すると、次々美しい島が生まれ、日本誕生となったという神話です。
 
 この物語の中に、私たちの祖先が発見した大いなる真理があるのではないかと思っています。
 
まず、男女という「異質の組み合わせ」によって、新しいものが生まれるということ。

つぎに、男と女とは違うのだけれど、
その性別以上に「男性性」「女性性」ということに意識しなければならないということ。

例えば、
  男性性              女性性
効率・結果を重視  →  プロセスを重視
善悪・論理を重視  →  気持ちや想いを重視
目標・未来を重視  →  今、喜びを重視
地位・権力を重視  →  好き嫌いを重視
  
 
男性性を重視し、そのエネルギーで社会が回る時代もあったことでしょう。
しかし、今、世界は男性性の時代を終えて、女性性の時代に入ったのだと感じます。
男性性が力をもって支配するウシハク世界から、
女性性の愛や徳をもって統治するシラス世界へ
(ウシハクとシラスは拙著・ヤマト人への福音をお読みください)

イザナギがイザナミを輝かせたように、
男が女にエネルギーを注ぎ、愛を注ぐことによって善きものが生まれ、
新しい時代が拓かれるときがきたようです。

女性であっても、女性性の立ち上がっていない男のエネルギーの人も多いようです。
男らしさを誇るマッチョは、内側で泣いている女性性を踏みにじり、エネルギーをジャジャ漏れにしているのかも知れません。

家は、女性が豊かに光り輝くエネルギーに満ちた空間でなければなりません。
女性に「あなにやし」をかけ、
男性の中にある女性性のスイッチをオンにする。
そんな癒しの空間を生み出してゆきます。

 お盆休みには、日常から離れ、
漏れていたエネルギーにストップをかけ、
生きるためのエネルギーをチャージしましょう。
そして、
家庭をエデンの園にするために「あなにやし」をかけましょう。

 今日も読んでくださってありがとうございます。
 
     あなにやし!

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