赤塚高仁ブログ

いのちの食パン

2020.01.30

 街に新しいお店ができて、
人が並ぶようになって、
なんの店かなと覗くと、食パン専門のお店でした。

 焼き上がり何時です、と看板が出て、
きれいな袋に入れられた食パンを嬉しそうにもってゆかれます。

うわさが噂をよんで、
手に入らないプレミアム食パンもあるようで、
今や世は「高級食パン」ブームですね。

 時々そんな超高級食パンをいただくことがあって、
ありがたく頂戴して、
ぱくりと食べると本当においしい、やわらかい
でも、
ほとんどの食パンは、いつまでもその味が口の中に残ります。

 私が知っている「いのちの食パン」は、
後味のない、すごいものなんだと思わされます。
比べるとわかるのですね。

 愛知県知多半島は武豊町に
スタジオブレ←クリック
という小さなお店があります。

 私が28歳のとき出会った、パン屋の久米さん
7つ年上の魂の兄貴。

いつのまにか33年の年月が流れました。

久米さんは、添加剤を使わないパンを、
量産メーカーの30倍の手間をかけてつくっています。

小麦は熱変性しないように、石臼に近い状態で粉にし、
お水は、南アルプスからの伏流水をミネラルいっぱいの石を通しエネルギーに満ちたものにして。

すべての食材を吟味して丁寧に丁寧に作っています。

 私が30代のころは、一年に200日久米さんと会ってました。
会ってない日は、電話してました。

愚痴・悪口・不平・不満・・・などの地獄言葉を一切口にしない人です。
どんなことにも感謝して、
謙虚のカタマリのような兄貴です。

 久米さんがつくる、食パンは、世界一だと思っています。
世界中のパンを食べたわけでもないけれど、やっぱり久米さんの食パンは世界一です。
なぜなら、
久米さんがつくる、「いのちの食パン」だから。

 
久米さんは、一滴のお酒も飲まないけれど、どんなときにも機嫌がいいのです。
だから、久米さんといるとホッとするのです。
久米さんのパンを一口かじったら、わけもわからずに涙がでることがある。

生きていることのなつかしさに、胸があつくなる気がするのです。

 久米さんの食パンのうわさを聞いて、
出店依頼が引きも切らずあったので、
断り切れない久米さんは無理をしてデパートにも出たのですが、
やっぱり無理
名古屋三越のお店も、中部国際空港セントレアのお店もやめて、
顔の見えるお客様のために今日も一所懸命パンを焼いています。

毎朝、2時から働く久米さんは、ずっと睡眠時間3時間の人生です。

 いまも、ブログを書きながら、久米さんのこと思うと、胸がいっぱいになって
泣きそうな気持になります。
そういえば、
ある量産メーカーの社長は、久米さんのパンを宅配でとってましたよ。

だって、量産メーカーのパンは2週間たってもカビも生えないのに、
久米さんのパン 3日でカビが生えます、梅雨時は。

宝もののような久米さんのいのちのパン。
食パンとメロンパン、一度食べてみてください。
ここから←クリック届けていただけるようです。

 何を買うかよりも、誰から買うかが とても大事な時代です。

ご縁ある方に伝えたくて今日のブログ書きました。
食パンブームにすら乗らない、
商売も生きるのもへたな久米さんが、
「いのちの食パン」を今日も焼いていてくれるのかと思うだけで、
私もがんばろう、という気持ちになるのです。

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