赤塚高仁ブログ

天下り

2017.02.07

「責任痛感」

「万死に値」・・・文科省の歴代人事課長が顔を揃えて謝罪したと新聞に書いています。
私が勤めていた飛島建設というゼネコンは、土木で日本6番目の会社でした。
社員は、4500人くらいいたでしょうか。
私は、四国支店営業部でした。
 本社には「OB」という方々がたくさんおられました。
重役にもいましたね。
専務とか、常務とか「元建設省OB」「文部省OB」道路公団や農林水産省からも、
たくさん役人さんが「天下り」されていました。
ゼネコンは、どこの会社もそんな人がいっぱいいました。
で、
そんなOBさんが何をするかというと、
全国の支店を回って営業するのです。
私も「同行営業」といって、本社からそういう方々がいらっしゃると、
車を運転して一緒に回りました。
回るって、文部省のOBさんだと、四国4県の文部省の関連施設。
建設省のOBさんは、建設省四国建設局へと同行してもらうのです。
局長は、OBさんが行かないと我々営業マンとは話さないのです。
カウンターに名刺入れがあって、そこに郵便物みたいに名刺をいれて枚数を競う。
でも、大事な情報は、OBさんにしか話さないのです。
所長も局長も。
それが掟であって、決まりごとなのでゼネコンは諸官庁の役人さん、
しかも偉い人を採用するのも決まりごとのようなものでした。
どの会社にOBとして天下りするかが役人さんにとっても、重大な関心事であり、定年退職後の花道なのでした。
 天下りも談合も常識という世界で生きてきた私ですが、
清濁合わせ飲むということを覚えたのもゼネコン時代の経験でしょうね。
さすがに新入社員にはキツイところでしたが、
5年間 学ばせてもらい、今があります。
ウツ病にもなりましたしね。
 正しいこと、決まりごと、美しいこと、
ただそれだけでは割り切れないのが、私たちが生きている世界。
それでも
だから仕方ない、と思うのではなく、
不条理はなくしたい、理想は追い求めたいと願います。
  つい、誰かのせい、まわりのせいにしたがる私のアタマですが、
この世界は自分が創りだすマトリックスだと自覚していきます。
やりたいことと、
やらなきゃならないことは違う。
でも、やるハメになったら、
喜んでやる。
   だから、これでいいのだ!
PAGE TOP