赤塚高仁ブログ

料理工房たなか

2018.05.09

 伊勢に「大喜」さんというお料理屋さんがあります。
宇治山田駅のすぐそばで、皇室御用達のお店として知られています。
天皇陛下が伊勢にお越しになり、神宮に泊まられるときは、
そこの料理人さんが、出かけてお料理します。
女将さんも気さくで、私の大好きなお店です。
 もちろんお料理も素晴らしく、
県外からのお客様もお連れすると喜んでくださいます。

その「大喜」さんで修行した若い料理人、たなかさん。
宇治山田駅の裏で小さな料理屋さんを始めました。
お母さんと二人で切り盛りする、とても暖かな雰囲気のお店です。
私をそこに連れていってくれたのは、修養団の武田所長。
武田所長との二人だけのデートは何年も続き、
「たなか」を訪ねるのは、私の大きな楽しみの一つとなりました。

 まごころのこもった手作りのお料理は、心にも力を与えてくれます。
美味しいお酒は、魂まで浄めてくれます。
そして、何よりもよき友との時間は、命にエネルギーを注いでくれます。
さて、
その「料理工房たなか」がお店を移転するというので、
宇治山田駅の裏のお店最後の日に寛子さんと、
島村みどりさんと行ったのは1月の末のことでした。

 待ちに待った新しいお店ができました。
武田所長と出路雅明と3人で行ってきました。
男同士、肩たたき合い、笑い合い、ときにちょっと涙ぐみ、
あ、
気がついたら電車、最終ギリギリ。
近鉄電車でおじさん3人大笑いしながら話している姿は、
きっとまわりを幸せな気持ちにしたことでしょう。
(と、わたしは思っている)

 わざわざ電車に乗ってまで訪ねるお料理屋さん、
お母さんが飼っている烏骨鶏の卵で、お母さんが焼いてくれるカステラは、
ふっと生きていることの懐かしさに胸が熱くなるほどの味。
どうして、
そんな気持ちになるのか、
何にも言わずに分かり合える友と一緒に過ごせる時間は、
かけがえのない、宝物のようなひとときです。

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