赤塚高仁ブログ

譲位と退位

2019.02.15

「生前退位」
この言葉が大嫌いです。

退位とは、
引退であり、
自分の都合と言えましょう。
しかも、
生前、
お亡くなりになるのを前提に、
辞めるという発想は、
陛下のお心に微塵もあろうはずはありません。
国民の心が貧弱になり、
柔らかさも
優しさも失われているのを私は哀しみます。

出雲の旅の中で、
出雲大社 北島國造家第80世
北島健孝 さまとご縁いただき、
お話を伺うことが叶いました。
天皇陛下とも親しくされておられ、
真の神の人と私は感じました。
それは、
その立ち居振る舞い、
眼差しの暖かさ、
綺麗な手、
存在の涼やかさ、
そして、
一言一言の美しさと深さ、
まさに神話がそこに生きておられました。

「譲位とは、
 この方ならば、
 自分以上に天の御心を成し遂げてくれるだろうという、
 敬意と、
 希望があってこそなされるもの。
 また、
 たとえ今は未完成でも、
 必ずや立派に成し遂げてくれるであろうという、
 期待があってこそなされるもの。

 日本は譲る心の国。
 譲る心の美しさ。

 出雲はその心をもって、
 ヤマトに国譲りをしたのです・・・・」

私は嗚咽をこらえるのが精一杯でした。
なんと素晴らしいお言葉だったことでしょう。
80代國造さま
まさに、出雲の神さまの魂

 私に伝えなければならないことが、
天から与えられました。

「譲ることの美しさ」

 これこそヤマト人の究極の美徳ではないでしょうか。

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