赤塚高仁ブログ

つながりつづける

2014.05.09

  ちょっと家を見に来て下さい!

  55年も住宅の仕事させていただいていると、ほぼ毎日そんなお電話いただきます。
照明器具の電球の取り替えだったりすることもあるわけで、とにかくすぐに行かなければならないのです。
なにせ、今、困ってらっしやるのですから。
  朝から伊勢に行き、愛工房の伊藤社長からご紹介いただいたNさまの敷地調査。 入江さんと南勢設計伊東さんに手を貸してもらって一歩前進。
それから四日市まで走り、Mさまと契約締結。
  津に戻って、自宅を販売されたいSさま宅を査定のため訪問。
そして、お約束の時間に14年前に建てさせていただいたHさまを訪ねました。
洗濯パンから水が溢れるとのこと。
大抵、糸くずや髪の毛などが長い間に固まってしまってる、そんなケース。
案の定、それで直りました。
ロサンゼルスのデザイナーがデザインしたその家は、団地の中でひときわ輝き美しく、リモコンスイッチ一つで開くビルトインガレージは、便利だし安全。
14年前は、二人だった家族が四人となり時の流れを感じます。
奥さんと少し話をしました。
地鎮祭のときも、竣工のときも喜んでおられたご両親が亡くなられた、お二人とも。びっくりしました。お若いのに。
御霊前に手を合わせ、次の現場へ。
ワシの父の代で建てさせていただき、数年前、奥様のためにお風呂、キッチン、トイレの改修をさせてもらったDさま宅。
裏の小屋の床が腐ってしまったから、建て替えて欲しいとのお電話でした。
見せてもらって、家に上がりお話させてもらいました。
奥様の姿が見えません。
去年亡くなられたと。
御仏前に手を合わせ、お線香をあげさせていただきました。
「ワシが先にいくつもりで、何もかも全部段取りしとったら嫁はんが先に行ってしもたわ」
何をしてやりたくてももう遅いわ、と淋しそうに笑うお方になにが出来るでしょうか。
近くを通ったときは、話に来ようと思います。

   時代が変わると、建てる家も変わります。
でも、人の心のつながりは変わることなく続いてゆくし、
つながってゆきたいと願わされます。
昨日は、大きな一日でした。
今朝も、津の海に来て浜辺でこのブログを書いています。
今日は名張の新しいお客様に見積り提出。
夢がカタチになるように、お話を聞いてきます。
そして、現地を見せていただきます。
心通じ合う、よき関係となりますように。
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