赤塚高仁ブログ

シャロームタウン

2015.02.09

20年前、津新町の近くのタオル工場を買い取って、解体、造成して団地をつくりました。

13区画の小さな街に5世帯のアパート2棟、初めて手がける街づくり。

「シャロームタウン」と名付けました。

「シャローム」とは、ヘブライ語、旧約聖書の原語で「平安あれ」という意味です。

新約聖書は、ギリシャ語で書かれていますが、イエスが弟子たちに

「安かれ」と言ってるところ・・・ヨハネ伝の20章19-21・・・なんかは、

「シャローム!」とそのまま書いたほうが伝わりますね。

イスラエルでは、こんにちは!も、さようなら!も挨拶は「シャローム」でOKです。

シャロームの都・・・それがエル シャローム、エルサレムです。

平安の都・・・平安京、世界でたったひとつの千年王国、それがヤマトの都。

エルサレムを日本語に直すと、平安京。 

不思議なシンクロです。

 

 それはさておき、平安の街、シャロームタウンの一軒が引越しをされ、売りに出され、新しい方が決まりました。

「街が素敵だ! 家がすべて個性的でかっこいい。

でも、調和が取れていて気に入りました」

売買契約の決済の席で、買主様が言ってくださった言葉がとても嬉しかったです。

デザイナーのAUデザイン英優さんは、当時一度も海外に出たことがなく外国の家は日本よりも劣っているように思っているようだったので、シアトルにお連れしてミルクリークやベルビューの街並みを視察していただきました。

私が作りたいのは、単なる輸入住宅ではなく、時を経ても価値の下がらない世界標準の街並みと美しい家です。

その想いを共有してもらえなければ、街づくりの意味がないから北米の街を歩き回りました。

同じような広さの土地を日本で手に入れるのは難しいし、インドアガレージ2台なんてまず不可能です。

でも、美しい統一感のある街並みをあらかじめデザインして、一軒一軒全部プランを作り上げたものを提案させていただくこととしたのです。

造成が仕上がり、何もない土地にテントを立てて、申し込み開始したら、

なんと初日に13区画のうち9区画が売れました。

名前も知られていない小さな工務店の分譲でしたが、想いの大きさが伝わったのでしょうか。

私が街を造るとき、一切他の不動産屋を通しません。

すべて私が、一軒ずつ、お一人ずつお話をさせていただき、平安の街の住民になっていただいてきました。

ですから、ときにはお断りをすることもありました。

善き隣人に恵まれることは、良い家に住む以上に大切なことと思えますから。

 

 新しくシャロームタウンの住人になってくださるご家族に幸多かれと祈ります。

もちろん、メンテナンスもお任せください。

命ある限り、住まわれるお方の平安のために働かせていただきます。

 

   シャローム!

 

 

 

 

 

 

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