赤塚高仁ブログ

山形の朝

2015.06.07

 全国的に朝です

私は山形駅のホテルです。
山形に来たかったのには理由があります。
私が魂から尊敬する華都子姉さんのこのブログを読んで、絶対にここには来なければいけないと思っていたのです。
http:///ameblo.jp:k-konnothalasso:entry-11913436703.html.webloc
「どうしても一緒に行ってみたいお店があります。」

山形で古民家の移築を生業としている高木さんは実に誠実で爽やかな人です。
その高木さんが言うことならふたつ返事です。
国道に面したそのお店は夜しかやっていないラーメン屋さんです。
私は滅多にラーメンは食べません、まして夜中に食べることもありません。
少し困った気持ちで小さいお古い店に入りました。
カウンターが10席ぐらいで先客が三人いました。
一人は今時風の若者で肘をついて週刊誌を読んでいます。
残りの二人はカップルで、もうラーメンを食べていましたが、箸の使い方も上手でなく危うい手元で麺を口に運んでいました。
店主はカウンターには後ろ向きで、
麺の茹で加減をみるところでした。
釜の麺を箸で回す仕草、
麺を取り出して茹で加減を見る仕草
どんぶりを出しスープを入れる一つひとつの動きを見とれました。
実に丁寧に麺に向かい合い、どんぶりにそそぐスープに心配りをしているのかが伝わってくるのです。
麺が茹で上がりスープの中に入れられメンマと焼豚を置いていく仕草
そして最後にお箸で麺を食べやすくほぐしてくれる様が実に美しいのです。
こちらを向いたおじさんは、
何の気負いもなく丁寧に自分の仕事をやり続けて来たと顔に書いありました。
そのラーメンは肘をついて週刊誌を読んでいたの若者の前に運ばれました。
その瞬間
若者はまるで自衛隊の隊員のような、元気に通る声で

「いただきます!」と。

店中に爽やかさが広がりました。
私の分を作っていただくのに、私はワクワクしながら見ていました。
誠実が服をきて作ってくれるかのような美しい仕草を。
また一人おじさんが入ってきました。
醤油ラーメンお願いします!
優しい声てお願いしていました。

お代いくらですか?

ごちそうさまでした!

あの若者が信じられないくらい、はっきりとニコニコしながら嬉しそうに帰っていきます。
自然とそうなってしまいます。
私の目の前にもラーメンが運ばれてきました。それはラーメンをいただくのではなく、おじさんの、誠意を尽くす人の美しさを飲み込むような味でした。

食べさせていただきありがとうごさいます。
最後のひと箸までそう思えました。
先ほどの若者も、
私たちも大きな声で爽やかに

ごちそうさまでした!

と言って店を出ました。
思わず、来てよかった~
来 させていただいてありがとうご
さいます。

と顔を見合わせてしまいました。


どんなに麺とスープのこだわりを語るよりも、
自分へ誠実さを見せていただきました。
こうやってずっとやり過ぎない、
自分の分限こえずの生き方を貫いて
素材を生かし、自分を生かし
結果、人も導く生きかたになっている。

【崇高な仕事があるわけではなく
普通のことが崇高なる生き方があるだけ】
だということを見せていただきました。 」


しかも、舩井勝仁さんがそこを訪ね、

「赤塚さん、さすがだったよ」と話してくれました。
あーーー! 先を越された!!
 新庄市から山形市まで約90分。
新庄市での講演会が終わるとそこで懇親会をして、宿泊というのがセオリーですが、
山形市に宿をとっていただき、移動です。
目指すはあの奇跡のラーメン屋さん。
 見えた! 小さな灯りが。
でも・・・あれ・・? あーーー定休日。
( ;´Д`)
 華都子姉さんをそこに案内された高木さん、店の前で待っててくれました。
「休みがあるとは知らなかった・・」 もーー休みあるでしょ!普通。
 と、いうわけで、秋に再度講演会が開催されることになりました。
山形市で700人ほどの大きな会場で! 
あのラーメン屋さんのやってる日に。
 きっとこれも「聖なる約束」なのでしょう。
10月の末、再度山形を訪れます。
崇高な仕事を体感するために。
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