赤塚高仁ブログ

日本のいちばん長い日

2015.08.07
今日から始まるのです。

日本のいちばん長い日

8月8日、いよいよ半藤一利さんのノンフィクションが映画になるのです。
読み終えてみて、さまざまな思いが心に湧いています。
その思いと、映像とがどのような化学反応を起こし、何を感じるのかとても楽しみなのです。

 昭和天皇が登場します。
「トラ・トラ・トラ!」では、山本五十六元帥が昭和天皇に報告に上がるとき、
玉座のみが映り、画面が切り替わるのです。
人の形としての天皇は登場しません。
過去に岡田喜八監督が撮った「日本のいちばん長い日」では、天皇陛下は後ろ姿のみだったそうです。
今回の映画で、昭和天皇を演じているのは、本木雅弘さん、もっくんです。
「おくりびと」など、素晴らしい演技者として注目していたのですが、
昭和天皇を演じるとは・・・

彼のインタビューから

「本当に自分がこの役を背負えるのか・・・。
畏れ多さがあり、戸惑いました。
出演を決意しても、実際どう演じればよいのかと・・・。
原作や昭和天皇に関する書籍、資料を訪ねました。
監督からも「モノマネをする必要はない」と言われ、
たどり着いた答えは、
「天皇の お役目 を演じる」
天照大神から続く天皇の系譜。
長い歴史を経て明治天皇、大正天皇、そして昭和天皇へと受け継がれてきた宿命を背負い、
あの時代、あの時勢のただ中にあった昭和天皇の役割を体現しようと心がけました。
それは、常に国民を想い、寄り添い、暖かく包み込む姿であり、現在の今上陛下のお姿にも重なります。
平和への「祈り」そのものなのかもしれません。
平和を求めながらも始められてしまった戦争に終止符を打つ揺るぎない意思を、
ダイヤモンドのような硬く澄み切った意思を、
演じる昭和天皇の体内に宿らせるようイメージしました。」

 監督の意図により、昭和天皇が纏う特別な空気感や緊張感を生み出すため、
ワンシーンごとの撮影はわずかな時間で切り上げ、他の共演者にも
「本木に話しかけるな」と特別扱い。
泊まるホテルも別、弁当も特別製だったそうです。
戦時下の天皇陛下が、配給は国民と同じ分量にするようにと仰ったことから、
弁当は同じものにしてもらったとのことです。

「終戦の詔書は全文読めるようにと監督から希望され、
京都のホテルに篭り、比叡山の見える小高い丘で繰り返し、繰り返し練習していると、
雲間から日が差し、忽然と虹が現れました。
東京オリンピックの開会式、予報は雨。
しかし、昭和天皇がお越しになり開会式が始まると日本晴れになりました。
昭和50年、ホワイトハウス前で昭和天皇がスピーチされたとき、
それまで曇っていた空から、突然太陽が顔を出しました。
アメリカの記者たちは「天皇は太陽の女神の子孫だ」と驚き、
スピーチが終わると同時にまた雲に覆われたのでした。
そんな史実と重なり、本木さんはこの詔書は「言霊だ!」と感じ、
天皇陛下がこの言葉に込められた平和への願いを感じました」

 このインタビュー記事を読んで、やまとこころが共振しました。
素晴らしく、美しい日本人です。

 8日、封切りの日に観にいこうと思います。
いろんな意見があっていいと思います。
でも、祖国を卑しめるような想いは持たないほうがいいように思えます。
せっかく日本人に生まれさせてもらえたのですから、
日本人として誇り高く生きましょう。
国民一人ひとりの幸せを祈り、国の平安を念じておられる天皇陛下が戦犯であるという人があります。
イエス・キリストを十字架に送った宗教家のように、罪なき救い主を裁こうというのでしょうか。
私たちは、許され、救われて生かされています。
昭和天皇のおかげで、今の生活が送れること思い起こしてみましょう。
日本建国以来、2600年にして初めて敗れた日本国が復興できたのは天皇陛下のお陰です。
そして、国民ががんばったからです。

終戦の詔書こそ、日本復興の原点。
この映画は、きっといい映画だと思います。
原作も是非、お読み下さい。
終戦から70年、何かが確実に変わろうとしています。

  賛否両論、それから本質へと向かう時でしょう。

今日は名古屋講演会。
力をぬいて、大切なことお届けします。
やまとこころのキャンドルサービスは、戦いではありませんから。

あ、そして今日は我が赤塚建設の創立記念日。
素敵な一日が始まりました!




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