赤塚高仁ブログ

赤塚先生

2016.05.05

「赤塚先生」

「バカ、ぼくのこと
先生なんて呼んじゃいけないよ、
フジオちゃんでいいの、フジオちゃんで」
1997年7月23日、台風のように強い雨の日でした。
子どものころから神様のようにあこがれていた、
赤塚不二夫さんのお宅に泊めてもらった夜中のことでした。
「あのね、人間 偉くなったらオシマイなの。
誰もホントのことなんか言ってくれなくなるからね。
だから、自分は世の中で一番バカだと思ってるくらいがちょうどいいんだ。
自分はバカだと思ってたら、
人の話聞けるだろ?」
 本当の天才は、途方もなく謙虚でした。
フジオちゃん、天に還ってしまったけど
ふと、この言葉、心に蘇る。
 「赤塚先生」って呼ばれたら
今度は私もそう言おう。
 「こうじくんだよ、先生じゃないよ」
だから、これでいいのだ!
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