赤塚高仁ブログ

世界最強の丁稚

2012.08.08

  親方と丁稚

今では天然記念物のような師弟関係

そんな絶滅危惧種が、横浜に存在します。

天皇陛下の家具、三越の高級家具、ディズニーランド、超一流ホテルの家具を作ってる

秋山木工。

秋山利輝社長は、16歳で家具職人の道に入って、凄腕の職人となりました。

皇居の家具、昭和天皇の研究室の家具までも任される超一流職人で、その作品は美術館に展示されているほどです。

でも、秋山さんが素敵なのは、家具職人としての頂点を極めたことに満足することなく、一流の職人作りに命を懸ける覚悟をされたことなのです。

今年で36年になるそうです。

全国から高校を出た若者が、毎年10人ほど横浜にやってきます。

共同生活、休みは盆と正月だけ。

朝は、六時からマラソン、毎日。レポート毎日。

恋愛禁止、私用の携帯電話禁止、発覚したら即クビ。

男女の区別なく、全員丸坊主。

四年間の丁稚生活の後、職人として四年、秋山木工で働くも、稼げる職人となった時に、秋山さんは全員クビにします。

財産となった人間は、自分が取り込んじゃいけない、日本のためにならない。

秋山木工の卒業生は、引く手数多。

八年で一流の家具職人を作れるかどうかが、自分の勝負だと言う秋山さんは、毎朝、丁稚と一緒にマラソンしてます。

 

 秋山さんとの出会いは、今から24年前のこと。

糸川英夫博士の家での学びの会で、一緒に過ごした時から。

何度もイスラエルに一緒に行きました。

二人のお嬢さんの結婚式の司会もさせてもらいました。

挙げ句の果てに、秋山さんが奥さんを亡くされて、再婚する時の司会もさせてもらいました。

なんだか、親戚以上の付き合いになってます。

 

  横浜での澤田塾のあと、澤田さんと二人で秋山さんのおうちを訪ねました。

宮大工を父に持つ澤田さんは、飲むほどに秋山さんに共感共鳴。

なんと、澤田さん、秋山さんに弟子入り申し込んでました。

酔っぱらいだけど、本気みたいでしたわ。

ワシも、嬉しかったですね、男同士の時間。

 

  秋山さんの家具は、ワシんとこのログハウスでも見ていただけます。

 

10月の住環境の勉強会では、秋山さんが丁稚つれて講演にきてくれます。

仲間にも刺激になることでしょう、モノづくりの原点が人づくりだとかみしめるひとときになるでしょうから。

 

 日本の文化って、こんな風に息づいている。

秋山木工のように、赤塚建設も世の中に必要とされる会社にならなきゃいけない。

すべては住まう方の笑顔と健康のために。

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