赤塚高仁ブログ

世襲

2013.04.02

 今朝の澤田さんのブログが胸に刺さります。

 

工務店の長男に生まれたという理由で、この職業に就いているような気がします。

わしは、世襲です。

大手のゼネコンでもあまり役に立たず、負け犬のように家に逃げ込んだというのがホントウのところでしょう。

ワシの子供の頃にはわからなかったですが、おそらくワシは「LD児」学習障害児だったと思えます。

算数・計算が困難でしたし、いまもそうです。

難聴で、耳が聞こえず対人恐怖で精神を病んだことも何度か。

 

澤田さんが言うように、父もワシが帰ってきて、苦労をしたのだと思います。

人の10倍どころか、半分も働かない息子を持ち、悲しい思いをたくさんさせたのだと、いまさらながら思います。

七回忌を迎えますが、無念の死だったのでしょうか。

 

 いまこの時期にどうして澤田さんがこんなブログを書かれたのか。

天の声かも知れません。

4月の1日から、娘が入社しました。

英語の教室でマネージャーをしたり、病院で働いたりしていたようです。

彼女とは、生まれる前からのつきあいです。

  ワシもまさか彼女が赤塚建設で仕事するなどと思ってもみなかったのでビックリしています。

でも、感性の鋭い、頭のいい人ですからお客様の喜ぶこと、たくさん気付いて行動できると思います。

 

「世襲には良いところもありますが、それ以上に難しい部分が多いのではないのでしょうか。

   世襲体制の企業さんは、よーく考えてみてくださいね。」

そう締めくくられたブログに、少し胸が苦しくなるとともに、

仕事を手伝おうと入ってくれた娘に感謝するとともに、世の中を豊かに生き抜いて欲しいとおもう気持ちも湧きました。

いっぱい人に出逢って、いっぱい勉強して、成長して、成功して欲しいです。

でも、何よりも、いつも喜んでいて欲しいです。

 

 なにはともあれ、一人に一つずつの人生、誰でもない自分だけの役柄の花が咲いて

誰かの心を暖めてゆけたらいいですね。

LD児であっても自閉症であっても、人がひとり生まれるということは、38億年の生命の歴史を背負い、

何億という精子の中の一匹が勝ち残って受精した奇蹟の証し。

その一匹の精子でなく、となりの精子だったら違った人生です。

 

  自分の無能ぶりに嫌気がさして、死んでしまいたくなる日には

その一匹の精子こそがワシの原点、勝って勝って勝ち抜いたことをふっと思い出すのです。

そして、この世にうまれて最初に聞いた言葉 「ウエルカム」   涙が出そうになります。

 

 

PAGE TOP