赤塚高仁ブログ

ぼくの夢

2013.08.01

 小学校六年生の「夢」という作文です。

 「僕の夢は、一流のプロ野球の選手になることです。そのためには中学、高校と全国大会に出て、活躍しなければなりません。

活躍できるようには、練習が必要です。僕は三才の時から練習を始めてます。三才から七才までは、半年くらいやっていましたが、三年生の時から今までは、365日中、360日ははげしい練習をやっています。

 だから、一週間中、友達と遊べる時間は、五~六時間の間です。そんなに一生懸命練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。

そして、中学、高校でも活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。

ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。僕が自信があるのは投手と打撃です。

 去年の夏、僕達は全国大会に行きました。

そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会の№。1の選手だと確信できるほどでした。

打撃では権大会四試合のうちに、ホームランを三本打ちました。そして全体を通しての打率は、五割八分三厘でした。このように自分でも納得がいく成績でした。

 そして僕達は、一年間負け知らずで野球ができました。だからこの調子でこれからも頑張ります。そして僕が一流の選手になって試合にでるようになったら、

お世話になった人たちに招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。

とにかく一番大きな夢はプロ野球の選手になることです。

     六年二組  鈴木一郎」

 

 心に描いた夢は、必ず叶う。

何年か前のことでした、夢を実現した背番号51番、彼に逢うためシアトルに行きました。

セイフィコ・フィールド、ライトスタンドに陣取り彼を待ちました。

イチロー・スズーキ!!割れんばかりの拍手に迎えられて走り出してきた彼の姿に目頭が熱くなりました。

 夢をカタチにしたものだけが放つ光を身にまとい、彼はサムライのように巨大な男たちに立ち向かっていました。

 

 どんなに切ない時代でも、人は夢を見ます。

夢さえあれば人は生きてゆけるのでしょう。

一年間に三万人を超える人々が自ら命を絶ってゆく我が国日本。

夢が消えたとき、人は生きる力を失うのかも知れません。

どんなときも夢さえあれば生きていける。

どんなところでも夢を持つことはできる。

 

何気ない毎日が、風のように過ぎてゆきます。

そんなときにもサムライ・イチローは、ただひたすら夢をカタチにし続けています。

自分が生きているこの時間に、彼は彼の時間を生きているのです。

ふと、そう思うだけで心の中に涼やかな風が吹きます。

 津の町に生まれてよかった、この町のために自分の能力を生かして何か貢献がしたい。

そして、そのことで新しく生まれ育ってゆく子供たちが、この町に誇りを持てる。

そんな仕事をすることが、僕の夢です。

 

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