赤塚高仁ブログ

百姓通信

2013.08.20

 20年以上前から新潟は味方村の高橋さんからお米を送ってもらっています。

ほぼ無農薬、手塩にかけたお米は、高橋さんの人柄と相まって命の根っこに染み渡ってゆきます。

送ってくださるお米に、手書きの通信があります。

 

「百姓通信」

  最近、多くの方から「赤とんぼを見なくなったね~」という声を耳にするようになりました。

ほとんどのトンボは、水田や溜池、小さな河川等に生息しています。

特に水田での生息数が最も多く、1シーズンに水田10a(300坪)あたり2400匹以上のトンボが羽化すると言われています。

 そのトンボたちをここ数年、本当に見かけなくなりました。 本当に数が少なくなりました。

田んぼで水面を覗き込むだけで、ヤゴを見ることができましたし、6~7月にはそのヤゴが稲の茎や葉によじ登り、トンボになる瞬間をよく見たものです。

稲刈りのシーズンともなれば、コンバインと平行して無数のトンボが追いかけてきて服や、ハンドルを握る手に止まったりしました。

 どうしてトンボがいなくなったのでしょう?

一番可能性が高いのが、1990年代に新しく開発された「ネオニコチノイド系農薬」だと言われています。

これまでの有機リン酸系の農薬に耐性が強くなった害虫駆除のために登場したネオニコチノイド系農薬は、神経毒、選択毒性、代謝物の毒性、浸透性、複合性、残効性、水溶性が特徴だそうです。

水溶性ということは、農薬として使われたものが、河川などに溶け出し、あらゆる水系汚染につながります。

残効性が強ければ、いつまでも土壌に残り、有益な土壌微生物に危険が及びます。

浸透性があるということは、作物全体に染み渡り洗っても落ちません。

 なにより恐ろしいことには、このネオニコチノイド系の農薬が、農業の現場だけではなく、殺虫剤、ゴキブリ駆除、白蟻の駆除、ペットのノミ取り、等々 私たちの生活のあらゆるところにすでに使用されてしまっているということです。

そして、この農薬の一番の被害者は、胎児や乳幼児であり、子供の神経の発達に悪影響を及ぼしていると発表されています。

しかし、農薬メーカーや、農薬を許可した行政は、「農薬は弱毒性で、害虫は殺すが人には安全」とか、

「ネオニコチノイド系農薬は、有機リン酸系農薬より毒性が弱く、虫は殺すけれども人間には安全である」と繰り返しています。

更に、ネオニコチノイド系農薬の被害者は、胎児や子供だけでなく、大人にも悪影響を及ぼし、神経毒性が強いことから、無気力、運動失調、呼吸困難、倦怠感、抑うつなどを引き起こし、鬱病、引きこもりの原因とも言われています。

その他にも、生殖障害、流産多発、遺伝子損傷による骨格異常、発育未熟、胎児異常、発ガンの原因になる等々、まさに「悪魔の農薬」なのです。

 ネオニコチノイド系農薬によるトンボやミツバチの減少は、日本だけでなくイギリス、イタリア、ドイツ、南米、中国、台湾、米国と世界中で使用されて問題となっています。

ちなみに、フランス、オランダ、デンマーク、イタリア、ドイツは2000年~2006年の間に禁止され、

2013年12月EU全域で禁止されるようです。

アメリカは2006年に全米の4分の1でミツバチがいなくなり、その後、禁止されています。

日本は、ミツバチの大量死が確認されているにもかかわらず、現在全くの野放し状態です。

 

 この農薬は、放射性物質のように目に見えず、臭いもありません。

だから、どれだけこの毒性が日本の野山を覆い、農作物を汚染していても誰にも気付かれないのです。

しかし、今ではこの目に見えない毒物が、食べ物はおろか、住宅にも浸透し、それが及ぼす計り知れない影響がわかるのは数十年先のことでしょう。

 

 白蟻の予防のために土台や床下、柱に染み込ませていた薬が恐ろしい毒であることも知らされていません。

ホウ酸による防蟻が有効であることがわかっていても、変えることの出来ない仕組みがあるようです。

 

 アインシュタインは、「世界からミツバチが消えた3ヵ月後に人類は滅亡する」と言われました。

 

 知ってしまった以上、もう使うことは罪です。 ネオニコチノイド

 

 

PAGE TOP