赤塚高仁ブログ

夢の人からのイエスタディ

2013.11.21

 明治大学の政経学部に通ってた遠いあの頃、毎日はビートルズの世界でした。

どんなときも彼らの音が近くにありました。

渋谷でジョンレノンとすれ違ったこともありました。

  (のちに、NYのジョンのダコタアパートまで行きました、セントラルパークのイマジンのモザイクも触ってきました。)

大学3年の時だったでしょうか、ポールがウイングスを率いて来日すると。

必死でバイトして、武道館のチケット全部とりました。

当時の全財産使い果たして、三重に帰省する大みそか、夜行列車の床に新聞を布団代わりにしました。

そして、正月が終って 東京に戻ると・・・・ポールが大麻で逮捕。

チケット、全部パァ

目黒の拘置所までいきましたね、 ここにいまポールがいると泣きそうな気持になったのでした。

 あれから33年

ひょんなことから恵まれたポールマッカートニーの大阪公演のチケット!

公演の二日前届いたチケットは、驚くほどいい席でした

 

 目の前にポールがいる

本物のビートルズと一緒に、ロング・アンド・ワインディングロード、 ヘイ・ジュード、 レット・イット・ビー歌えるなんて

71歳のポールが37曲休みなく、演奏し、歌い続ける

まさに、音楽の世界遺産!

どの場面でも、涙がこぼれるほど感極まりました。

そして、ほんとうに何度も何度も涙あふれました。

どうして、こんなにも胸が熱くなったのでしょうか?

それは多分、そこに未だかつて無いほど、ポールの「想い」が溢れていたからなのだと思います。

愛、と言ったらいいのでしょうか。

ジョンやジョージへの、リンダへの、そして聴衆の人生と、その聴衆と共にあった自分の人生への、ナンシーへの、子供たちへの、音楽への、地球への、生きとし生けるものへの溢れるような愛情と、感謝の気持。

それが痛いほど伝わって来たのです。

選曲も演奏も、すべては聴衆に最高のものを届けて、共に人生で最高の瞬間を共有したいのだとポールから伝わってきます。

ポールはありったけの「ありがとう」をそこにいるワシらに、届けに来てくれる、まさにそういう人なのです。

その長いキャリアを通してポールを聴いて来て、これほどミュージシャンとしても、一人の人間としても、円熟して素晴らしいポールを、今、この時点で聴くことが出来るなんて、正直考えてもいませんでした。

ポールには、今から先ももっともっと活躍して欲しいけれど、満71歳という年令を考える時、再びの来日があるかどうか、第一、自分が、世界が、どうなっているのかも解らないのですから… 。

 

  33年前のチケット、 やっぱり人生にひとつの無駄もありませんね。

   33

 

 

 

 

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