赤塚高仁ブログ

絶望の隣に希望がそっと座ってる

2014.01.07

 去年10月 94歳で天に帰られたやなせたかしさんのことが産経新聞に大きく書かれています。

未熟児で生まれ、5歳のとき父と死別。

母の再婚後、伯父夫婦に育てられたそうです。

弟を戦争で、特攻隊員として亡くし、不遇の時代を支えてくれた最愛の妻をガンで失う。

やなせさん自身も出征した中国で飢えに苦しみながら、1000キロを行軍。

野草や芋がらなどを食べて命をつないだといいます。

「肉体的苦痛はいつかは慣れるが、ひもじさだけは耐え難かった」と振り返っておられます。

この時の経験が、おなかをすかせた人に自分の顔を食べさせるヒーロー、アンパンマンに結実したのでしょうか。

数々の別れの悲しみを超えて、愛と勇気の物語アンパンマンがTVアニメとなり人気者になったのは、やなせさん70歳のころ。

 

 戦争では、ある日突然逆転する「正義」を思い知らされたそうです。

では、逆転しない正義とはなんだろうと求め続けたやなせさんが行きついたのは「献身と愛」

それは、「自分を犠牲にしても目の前の飢えた人に一切れのパンを与えること」

だから、アンパンマンは敵を倒すことよりも、弱い人を助ける。

それがやなせさんの望む正義だったのですね。

 

 「手のひらを太陽に」・・・この歌の作詞もやなせたかしさんですね。

それに、三越の包装紙のデザインもやなせたかしさんだったはず。

 

 子供たちの心に希望の種を蒔き続けたやなせさんの心は、いよいよこれから花咲き、我が国の光として輝きます。

 

 「人生は喜ばせごっこ」

 

「一寸先は闇でも、その一寸先には光がある」

 

「正義の味方はカッコよくない。 傷つくことを覚悟する」

 

「人と人とをつなぐパイプ役を果たしているのが、ほかならぬ笑顔」

 

「ちいさなてのひらでも しあわせはつかめる。 

    ちいさなこころにも しあわせは あふれる」

 

  天から光となって降り注ぐような、やなせたかしさんの言葉です。

         魂に沁みます。

PAGE TOP