赤塚高仁 物語

21.生体エネルギーの家を建てる

まず、1棟建てよう。
モデルハウスを建てる資金はないから、建ててくれる人を探そう。
すると、ひと組のお客様に出会えたのだ。
高仁の想いに託し、すべてを任せてくださった。
「魔法の家」として、生体エネルギーの家を新聞全面に広告した。

広告を打っても集客ができない・・・
これは、家を建てる人たちがこの頃新聞をとらなくなってるからだ。
折り込み広告の影響力がなくなり、ネットで情報を求めてるからだ。
もはや、自分の会社は世の中に必要とされていないのではないだろうか・・・
時代についてゆけないかも知れない・・・

そんなときは、まわりの言うことが正しく、自分のすべてが間違ってるような気がしてくるものである。
すがるような思いで、ウン100万出してコンサル会社のノウハウを買って、研修に行ってもみた。
言われるとおりに実践しても、言われたとおりの結果は出ない。
自分のエネルギーが落ちてゆくと、面白いようにまわりの人間模様も変わってゆく。
いいこと言ってくれていた人が、電燈が消えるように見えなくなってゆく。
ウソのない家づくりをしたい。
本当に喜ばれ、家族の笑顔と健康に貢献する「場」を提供したい。
そう願わされ、2年間 自分の中を見つめ、自分の闇に降りて光を求め続けた。
家族の支え、友の励まし、恩師の教え、実に多くの恵みの中から生まれたこの「魔法の家」 がついに誕生した。
見学会は100組を超える来場があった。
新聞を読む人が減ったのではなかった。
出していた広告に魅力も、希望もなかったのだ。
終日目が回るほどに接客させていただき、嬉しい悲鳴をあげた。
時代は、どんなに変わっても決して本当のことは変わらない
うまくいかないとき、そのすべての原因は「私」にあるす。
脳は、まことしやかにウソをつく。
「お前は正しい、周りが間違っていると」
その自分勝手につくりあげた「私」という錯覚を捨て、謙虚に生かされる世界に旅立つことを教えてくれた「魔法の家」が、運命の扉を開けてくれたのだった。

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