赤塚高仁ブログ

すききらいというものは

2016.12.20

どうやら、人間の愛情というのは、結婚してから「3年」でなくなるらしい、とある本に書いてありました。

 

結婚して20年、30年続いている夫婦がいますが、この人たちがどうして長く続いているのかというと、結婚してから3年の間に、「愛情以外の別の概念」をつくり上げることができたからだと思うのです。

 

 

愛情を永遠のものだと勘違いして、その愛情だけに寄りかかっていると、結婚生活は破綻をきたすのでしょう。

 

「いつまでもこの人を愛し続けよう」と思っても、「いつまでもこの人から愛され続けるだろう」と信じていても、生物学的に見ると、愛情は、「結婚後、3年で終わってしまう」ようです。

 

 

結婚すると、普通は「ゴールイン」といわれますが、じつは結婚した瞬間から、「3年間の執行猶予(しっこうゆうよ)」がはじまるのかも知れません。

 

この執行猶予中に、「愛情以上の価値観=尊敬」をつくり上げることが「結婚生活」のようです。

 

では、どうすれば相手を尊敬できるようになるのでしょうか。

 

それは「常に相手のよい面を見つけること」です。

 

 

目の前の夫、目の前の妻を、自分の思い通りにつくり変えようとするのではなくて、「相手はこういう個性があって、自分とは違うものを持っているんだ」と、丸ごと全部受け入れる(感謝する)。

 

そして、相手のすばらしいところ、社会のよいところ、宇宙の楽しさを、自分の中で見出す訓練ができるようになると、あれこれと批判、論評をしなくなり、お互いを認め合うことができるようになります。

 

 

同じ言葉を他人から言われたときは、怒らないで踏み止まることができるのに、同じ言葉を妻(夫)から言われると、すぐに腹を立てる夫(妻)がいます。

 

外では踏み止まれるのに、家では踏み止まれない(正確に言うと「踏み止まらない」)のは、「幼児性」があるからです。

 

 

結婚は、何のために存在するのか。

 

じつは「幼児性を克服するため」に存在しているようです。

 

家庭というものは、自分の思いを通す場所でも、甘える場所でも、ストレスを発散させる場所でもありません。

 

 

家庭は「幼児性を削って大人になる作業をする場所」として存在しているらしいのです。

 

結婚をして、わがままが言える相手ができた状態になったとき、いかに踏み止まって相手を受け入れるか。

 

それを問われているのが「結婚の本質」のようです。

我が家では、結婚して34年

出会って51年のすごいパートナーがいます。

未だに「子ども」の私ですが、感謝しています。

やがて私は死にますが、この世に生まれてよかったと思うのは、寛子さんと結婚できたことです。

ありがとうございます。

今日は冬至、闇が最も深い日。

闇に降りて、光を生きる。

昼夜逆転

私の心も今日から新しくされます。

 

 

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