赤塚高仁ブログ

建国の記念日を祝うということ

2019.05.08

 イスラエルはユダヤ暦で、
月の暦を使っているので、
私たちの太陽暦とリズムが異なります。

 イスラエルツアーを計画するときも、
毎年お祭りの時期を調べてスケジュールを組みます。
過越しの祭り、
仮庵祭り、
など、世界中のユダヤ人がイスラエルに集結するため、
宿が取れなくなりますので。

 イスラエルは、
1948年5月14日に建国宣言がなされました。
だから、毎年その日が建国記念日になると思ってしまいます。

 去年、60名でイスラエルを訪ねた時、
建国70年を祝う会を私達が開催して、
ユダヤの友を招待し、会食しました。
5月14日でしたから、正式なイスラエルの建国記念日ではなかったけれど、
2月11日をずっと建国記念日としている日本人にとっては、
わかりやすいので・・・

 いま、私は、
ガリラヤ湖畔のティベリアにいます。
夜明け前にこのブログをホテルの部屋で書いているのですが、
夕べ、夜の8時にイスラエルの全土にサイレンが鳴り響きました。
各地で集会がもたれ、
そのサイレンに合わせて、イスラエルの全国民が黙とうを捧げます。

 ちょうど私のホテルのすぐそばで集会があり、
大勢の人が集まっていたので、
私も旅の仲間たちと参加させてもらいました。

 イスラエル建国以来、国家のために命を捧げた英霊に感謝する黙とうでした。
そして、今日一日イスラエルは英霊のために喪に付します。
テレビでも戦没者追悼の番組一色になります。

 思いもかけず、このような体験をさせていただけたのも、
天の采配でしょうか。

 感動しました。
建国の記念を祝う前に、英霊に感謝を捧げる思い。
これが世界で最も愛国心の強い国の姿です。
今日の日没まで、
イスラエルは静かになります。
お酒を飲んで騒いだりすることも禁じられています。

 私たちも静かに過ごすことにします。
国を作り、守ってくださった先人に感謝して旅を続けます。

 日没・・・つまり、建国記念日を迎えた瞬間、
全てが一転してお祝いに変わるそうですから、
私たちは、それをエルサレムで目撃することになる。

 旅は、人を磨き育てます。
    ありがたいことです。

PAGE TOP