赤塚高仁ブログ

海まで歩こう

2014.11.25

 我が家は、海まで500メートル。

海抜1メートルのところにあります。

朝起きると、海まで行って、浜辺を裸足で1キロくらい歩き、深呼吸して戻ってきます。

ときには、水行、海に漬かって日の出に手を合わせます。

運動らしい運動などすることのない私にとって、唯一の運動といえましょうか。

しかし、運動以上に大切に思っているのが、心のリセット。

知らず知らずのうちに、積み重なってゆく余計な考えや欲を流すのです。

 

 信念のほとんどない私にとって、これまでの人生、欲に流されて今日まできました。

よく死ななかったし、普通に生かされていると神様に感謝します。

自制心で己をコントロールするのだと識者は言いますが、、私はムリ。

余計なことばかり考えてしまいます。

そのうち思考が止まらなくなり、夜眠れなくなります。

眠っても睡眠は浅く、夢を見て、嫌な気分で目を覚まし、疲れが取れるどころか、かえって疲れます。

大体、仕事がうまくいってなくて、時間のある時、ろくでもないことを考えてしまいます。

案外、忙しい時はくだらないことを考えてる暇もなく、集中しているので大丈夫のようです。

 

 私の場合、一番やっかいなのが「人からよく思われたい」という欲です。

だから、ええかっこをして、自分の器以上に大きく見てもらおうと調子に乗ります。

有名人と知り合いだと吹聴して、自分まで大きくなったかの錯覚に酔います。

虎の威を借りるキツネでございます。

これらが、無自覚の状態で自分を乗っ取るのです。

意識のできる間は、大丈夫なのでしょうが、知らぬ間に乗っ取られてしまいます。

そこで、朝、海まで歩いてリセットするのです。

起きたら、防寒の準備だけして外に出て、ただ歩くのです。

汗ばむほどの速さで、3キロも歩いていると、次第に余計なことを考えなくなります。

しかも、裸足ですから足の裏が砂浜を感じて、貝殻や岩の痛さも身体に伝えてくれます。

冷たい海の水も、思考回路を停止させてくれます。

そして、昇る朝日が宇宙からのエネルギーを注いでくれるのです。

まったく同じルートですが、ただの一度も同じ景色はありません。

水の色も、風の匂いも何もかもが昨日と違います。

今日がたった一度だけの人生の舞台だと、教えてくれます。

帰ってくる頃には、余計なことはすっかり忘れて、会社を始める準備に入ります。

腰湯をして新聞を読んで、スタートです。

 

 さて、もうすぐ夜が明けます。

海まで歩いてきます。

今日は、東京に出て、会いたくてたまらなかった矢作直樹先生と会食。

人生って、嬉しいものですね。

 

 

 

PAGE TOP