赤塚高仁ブログ

宮ぷーの講演

2014.12.19

 土曜日に石川県野々市で、宮ぷーの講演会に行ったことをブログで書きました。

 

 https://www.akatsukakensetsu.co.jp/news/2014/12/14-02522.html

 

多くの方から、反響をいただき

宮ぷーの言葉に感動したと言われました。

かっこちゃんのメルマガに、宮ぷーの講演内容がアップされていたので全文掲載します。

 

こんにちは、宮田俊也です。今日はありがとうございます。五年半前に僕は脳幹出血

で倒れ、一生意識も戻らずに、体も動かないまま、死ぬまでそのままと思われるよう

な障がいをもちました。けれども、今、ステージに立ち、こうしてみなさんにあいさ

つをすることができます。絶望しそうになったときに、一番の勇気になったのは、仲

間やたくさんの温かいみなさんの応援です。

 

今日はGO!GO!白雪姫プロジェクトというイベントです。介護法や指談やスイッチ製作

といった講習会があります。どれもとても大切な技術です。

もしスイッチがなかったら、レッツチャットがなかったら、今の僕はなかったと思い

ますし、介護法がなければ、まだ多くの時間をベッドで過ごしていたことでしょう。

けれどどれも、まだまだ広まってはいないのです。多くの方に知ってもらうことで、

ぼくのように、未来に光を見いだせる人が増えて行くに違いありません。今の僕は、

まだまだ回復途中ですが、必ず僕らしく生きていけるようにがんばります。

僕たちのような仲間をどうかみなさんの応援や支援で、みんなが自分らしく、誇りを

持って生きていけるように、どうかこれからもよろしくおねがいいたします。

 

今日は大阪白雪隊のみなさんが、共催ということで、たくさん来てくださっていま

す。大阪白雪隊のみなさんは、関西で意識障害になられた方のご家族に、介護法など

の技術を伝え、指談を使って思いを汲み取る方法を伝え、一人一人にあったスイッチ

の製作をしてくださっています。障がいを持った本人や家族は、絶望から救われまし

たとおっしゃるそうです。全国に、たくさんの白雪隊が誕生したら、どんなにうれし

いことでしょう。それがぼくの夢のひとつです。僕は、何も力になれませんが、回復

を観ていただくことが、ぼくのできることだと思います。頑張ってリハビリに取り組

んでいきます。僕のように、大きな障がいを持ちながら、生きることは、簡単ではあ

りません。けれど、僕は一度も希望を失ったことはありません。

それは、かっこちゃんが、必ず頑張れば、回復していくと、そばで言い続けてくれた

からです。そして、僕に深い思いがあることを、最初から知っていて、伝える方法を

探し続けてくれたからです。

僕は世界中にたくさんのかっこちゃんが誕生してくれたらと思っています。

 

僕は特別支援学校に、勤めていました。思いを伝えられずにいた子どもたちとも過ご

してきました。僕が今の体になって思うことは、子どもたちがなんと辛抱強く、僕と

いてくれたことだろうと、何度も思うのです。もっとできることはなかったとか、

もっと思いをていねいにきいてあげたかったと思います。

今更ながら、子どもたちにわびたいです。そして、改めて子どもたちから、たくさん

のことを教えてもらったことに、感謝したいです。僕の大好きな子どもたちのために

も、どうか、白雪姫プロジェクトを宜しくお願いいたします。

 

ここで、わたくしごとですが、皆さんの前で、僕の毎日を、ささえてくれているみな

さんに、お礼を言わせてください。

訪問看護師さんやディケアや、ショートスティでお世話になっているみなさんには、

何しろ、こうして、言葉を打つのに、時間がかかるため、してほしいことばかりを伝

えて、他の話などもせずに、すみません。

とてもよくしていただいて、感謝しています。

 

妹には毎日洗濯や準備などありがとう。そして倒れる前までは、ずっと入院している

母のことを二人でできたけれど、すっかり、任せっきりになってしまいました。すま

ないと思うし、すごく感謝しています。妹には、いつもしあわせでいてほしいと思っ

ています。

母のことだけでなく、にいちゃんのことまで背負わせてしまい、本当に申し訳ないで

す。少し肩の力を抜いて楽にしていてほしいな。

 

かっこちゃん、六年間も、毎日来てくれるのは、ほんとうに、強い人です。数え切れ

ないくらい、お世話になっています。

僕の一人暮らしの夢のために、大好きな子どもたちといる仕事までやめさせてしまっ

たのではないかと思います。

心配なのは、熱があっても、辛くても、大丈夫と言って、僕のところに来ることで

す。もっと体を大切にしてほしいです。そんな中で、白雪姫プロジェクトを広めるこ

とに、一生懸命です。

 

それから、チーム宮ぷーのみなさん、リハビリや通院や、旅行など、忙しい仕事や家

事があるのに、僕のために、いつもありがとうございます。

人の心の優しさや信じられるということを教えてくれてありがとうございます。どう

かずっとなかよくしてください。

それから、たくさんのみなさんに、心から感謝しています。この体になって、可哀想

と思う人もいるかもしれませんが、僕はとても幸せです。今日はありがとうございま

した」

 

 3時間で死にます。

もっても3日です。

生きていたとしても、意識が戻ることはありません。

・・・そう医師に言われたら、家族であろうと絶望するでしょう。

お医者さんが悪いわけではありませんん。

そういう風に学んで来られ、それが「常識」だからです。

でも、医師は病気については知っていても、命はわかりません。

命は、人がつくったものではないからです。

病気になったら医師に頼ることも必要でしょう。

それは、矢作直樹先生も言っておられます。

命との対話をして、6年間歩き続けてきた宮ぷーの勇気とかっこちゃんの希望。

ここにエネルギーが立ちあがります。

 そんな宮ぷーの講演。

一文字一文字、命がけ。

魂で読み返しています。

 

 

 

 

 

 

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