赤塚高仁ブログ

人生の約束

2016.06.05

 今年3月末に東大を退官された矢作直樹先生。

新刊は「人生の約束」

 

はじめに・・・から、引用させて頂きます。

「約束には「見える約束」と「見えない約束」があります。

私たちが普段、約束だよと交わすのは見える約束です。

それに対して、私たちが生まれながらに持ってきたもの、

それが見えない約束です。

見えない約束・・・・

それは、運命とかシナリオ、あるいは今生の課題と呼ばれます。

では、自分にどんな運命があり、どんな課題があるのか?

はたして自分はどんな約束を交わして、この世に生まれたのか?

その理解は、ちょっと難しいところです。

無理に理解しようとすると、頭が混乱したり、気持ちが乱れたりします。

だから、無理に理解しようとする必要はありません。

見えない約束に執着する必要はありません。

人はそれぞれ持って生まれたお役目があり、宿命や運命があり、固有のご縁がある、

私はそう考えています。

 でもそれを生まれたときに、きれいさっぱり忘れてしまうのでしょう。

この「ルール」があるので見えない約束が何なのか、わかりません。

 

 あの世を必要以上に怖がり、死後の世界なんてあるわけがないだろうと笑い飛ばし、

ときには怒ってしまうのは、恐らくこのルールの影響です。

だからこそ、人生は面白いのです。

最初から答えがわかっている人生なんて、刺激も学びもありません。

自分の存在意義に疑問を持ち、延々と自分探しを続け、

生きている理由は何かと悩む人がいますが、存在意義の有無を問う必要はありません。

存在意義というのは、この世に生まれた全員にあるからです。

 

 他人と比較することも、他人に評価されることも、最初から不問です。

私は、これまで35年間医療機関に勤務しましたが、この仕事に心の底から打ち込めなかったと自覚しています。

しかし、見えない世界のことを大勢の人に伝え、考えていただくという点においては、

自分の置かれた立場が少しだけ役に立ちました。

私にとっては、それも約束の一つだったのかも知れません。

 

 そこで思ったのは、何かを続けると、その先にあるもの、

その先で得られるものは、あちらの世界で約束したものではないだろうか、ということです。

でも、見えない約束に執着しないこと。

 毎日の生活で「得る」もの、ふと「気づく」もの、そこで「学ぶ」もの。

私たちがあちらの世界で交わした約束とは、そういうものだと思います」

(引用終わり)

 

 いよいよ矢作先生のこれからが楽しみで仕方ありません。

人生の約束を果たすために、今日も、今週も、目の前の小さな頼まれごとを一所懸命果たします。

 

 生かしていただいてありがとうございます。

 

 

 

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