赤塚高仁ブログ

 あんでるせん物語

2014.01.14

 長崎の大村湾に面した小さな駅「川棚」

その駅前にある一見何の変哲もない喫茶パーラー「あんでるせん」

この店に全国各地からお客がやってきます。

ワシが、初めて訪ねたのは、20年以上前のことでした。

超能力者のマスターが奇跡を見せてくれる・・・そんな噂を聞いて・・・

このことは過去のブログに書きましたから、関心のおありの方はお読みください。

 

 多くの方が、「なんでマスターはあんなことやってるの?」と不思議に思うようです。

イケメンですごい能力ののマスターなら、夢を抱き、目標を設定し、達成してゆけばラスベガスのショウだって可能だったでしょう。

TVの特番を繰り返し、全国をツアーして有名人となり、巨万の富を得ることもできたでしょう。

本を出し、ベストセラー作家として高額のセミナーで先生と呼ばれることもあり得る話です。

それらすべての能力を備え、そして、この世の「成功」と呼ばれる仕組みを知り尽くしているであろうマスターが、

毎日朝早くからカレーやシチューの仕込みをし、

喫茶店のマスターとしての務めである、コーヒーを入れたり、料理をして提供し、

それから、2時間以上も好奇の目にさらされながら、サイキックのショウをするのです。

一日2回・・以前は、3回やっておられました。

20年前に訪ねた時から、なんら変わらない話の流れのなかで、ショウは淡々と進んでゆくのです。

8割以上が同じことの繰り返しなのです。

 

「なんのためにマスターはやってるの、あんなこと」

マジックでしょ、タネはわかってる・・ トリックだよ

見破ってやろうとずっと身構えて、難しい顔をして、腕を組んで睨みつけるようにしている人にも、

コーヒー一杯で2時間以上同じように語り、4次元のショウを見せてくださいます。

来てみて人生が変わった! というひとにも同じような態度しか取られません。

 

 20年間で、20回以上訪ねた あんでるせん です。

年に4~5回行った年もあったかも知れません。

見せたい、体験させてあげたい、 そんな「ガイド」という元型がワシの中に息づいています。

これまで100人以上の方をお連れしたでしょうか。

多いときには20人ほど、 当時は予約はできず朝の8時に店の前にいることが条件の先着順でしたから、徹夜して並んだものです。

あの秋山木工・秋山社長や、エレクターの柳屋社長、京都の絵師、東聖観さんも駅前の道路で夜あかししましたっけ。

 

 20年通い続け、ようやくわかったこと。

「みんなちがう」

そして、「みんなちがっていい」

 

 「手を打てば、ハイと応える、鳥逃げる  鯉は集まる 猿沢の池」   

 

女中さんを呼ぼうと、パンって手を打つと、女中さんは ハイ と応えます。

でも、びっくりして鳥は逃げる。 けど、鯉は餌がもらえると思って寄ってくる・・・

同じ現象を見ても、聞いても、反応はみんな違うのです。

そして、みんなちがって みんないいのです。

 

 20年の間に、実に多くの人とのお出逢いをいただきました。

真理を悟ったと仰る方もありましたし、そんな方の話を聞くため高額な聴講料もお支払いしました。

そして、仲間に入れば選ばれた人となれるという教えも聞かされました。

奇跡を目の当たりにもしました。

それなのに、なんだか心が穏やかな気持ちになりません。

仲間に入ってみても、楽しいのだけれど 喜びが湧いてきません。

でも、ようやく本当に真理を知ったひとがどこにいるのかがわかった気がします。

 

そうです、「日常」 当たり前の世界で、一緒に生きているのです。

そして、何も変わらない顔で普通のことを普通に生きているのです。

当たり前のことを当たり前にしていて、怒ったり、笑ったりしながら、喜びを生きているのです。

 

  ただ一点の違いを除いて

・・・ それは、本当のことを知っている人は、朱に交わっても赤くならない

 

 たんたんたんたん たんたんたんと あんでるせんでそのことを伝え続けているマスターの凄さ、

やっと腑に落ちました。 ところが!

ワシが20年間で20回以上通い続けてやっと気づけたことを、たった2回目の訪問で見事に言語化した恐るべき人物がこの方です。

魂の深いところから、敬愛の念が湧いてくるのがとまらない文章です。

そしてまた、たった一回の体験を通して魂の中心からの声を表現できる方がおられました。

さすが、著書250万部 断捨離の女王

 

 ああ! 青い鳥は今ここに!!

あ、 これはあんでるせんでなく、メーテルリンクやったか。

 

 

 

 

 

 

 

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