友達は人生の宝
島村不二夫、みどり夫妻 8年前のイスラエルツアーで知り合った友達です。
以来、どんな場面でもお二人の笑顔があります。
今年のイスラエルでも一緒でした。
講演会で話す時も、島村夫妻がいてくださるだけでどんなに安心できることでしょう。
みどり奥様がゆっくりと眠りに就かれるのを見ながら話すのが、私は幸せです。
潜在意識で聞いてくださっているのだなぁと、感激します。
わが師、糸川英夫はイスラエルツアーのときにいつもこんな話をしてくださいました。
「人生に宝が二つあります。
ひとつは、よき友。
もう一つは、逆境。
常に生物は、逆境の時だけ成長するからです。
旅をして、一生付き合える友が生まれたら、その旅は成功ですね」
不二夫さんのお母さんが亡くなりました。
毎年夏の終わりに秋田の大曲へ一緒させていただくのが楽しみでした。
世界中を旅するお母さんでした。
イスラエルを案内させてもらえなかったのが心残りですが、
和歌山へ走り、通夜に参列させていただきました。
不二夫さんの会社、株式会社シマムラは創業170年。
http://www.olivex.co.jp/products/product_list_olivex.html
日本で最初に小豆島でオリーブの実をつけた名門の会社で、小豆島にオリーブ園もあります。
生体エネルギーの世界では、「オリベックス」という驚くべき能力のクリームを製造販売していることでも知られています。
私に生体エネルギーへのご縁をつけてくれたのが不二夫さん、みどりさんです。
それが「神様が宿る家」へとつながるのですから、大恩人なのです。
和歌山県と三重県は、隣接していますが、津からはとても遠いのです。
東京に行くよりも時間がかかります。
にもかかわらず、島村夫妻とはこの数年来、もっとも多く会っていると言えましょうか。
人間関係の中で、「対面する」ことの大切さを改めてかみしめます。
人と人とが「会う」には
・対面する
・電話で話す
・便りをする
の3つの方法しかありません。
対面するのは、お互いの都合が合わなければ実現しませんから容易ではありませんね。
電話も、自分の都合のいい時に、必ずしも相手も都合がいいとは限らないので注意が必要です。
手紙やはがきは、自分の都合のいい時に書き、相手も都合のいい時に読んでもらうわけですから、とても有効です。
私も、はがきで多くの人間関係を創らせてもらえました。
ところで、人間関係を崩壊させる大きな要因は、「不信感」ではないでしょうか。
特に、言葉の行き違いは小さな不信感を生み、それが関係をぎこちなくさせ、ついには壊れてしまいます。
そんなとき、相手の言葉や行動を責めますが、関係はいつも双方向ですから自分に非がないわけがありません。
気がつかないうちに、自分も関係が壊れる種をまいているのですが、ほとんど無自覚だと言ってよいでしょう。
人と会うのには3つしか方法がないと言いましたが、実は「便りをする」世界が変質し「メールをする」になってきています。
クイックレスポンスが大切だと言う人があるように、スピードの点で手紙は圧倒的に劣っています。
手紙は、文字で相手の人間性がうかがえ、メールでは伝わらないものが多く伝わるから大事だと思えます。
しかし、このインターネットやメールという新しい情報が、私たちの生活を一変させました。
情報空間でのやりとりが増えれば増えるほど、人間関係の衝突がふえます。
本来、仲良くならなければ開くことのなかった心の扉が、突然破られて自分や相手の聖域に踏み込みます。
メールの無機質な文字は、人間性を消し去り、相手の感情に刺さります。
書いた方の意図と全く真逆な方向へと、関係をもっていかれ、修復ができないほどの傷をつくることも多いようです。
メールや電話といった便利な道具を使えば人間関係が、生まれ、深まるというのは間違いでしょう。
人と人との出会いは、「対面する」ことによって生まれる感情の交流と、そこから生まれる暗黙の合意があって意思疎通が始まるのですから。
このアナログな方法だけが、心と心の架け橋を生むことを再認識しなければなりません。
会って話し、手を握れば繋がる世界はマニュアル化できません。
話してみたらイメージと違って、素敵な人だったという経験は誰もがもっていることでしょう。
「対面する」という時空の形成によって、私たちの魂は磨かれてゆきます。
ダイヤモンドがダイヤモンドでしか磨けないように
人は人でしか磨けないのです。
出逢いの時から、今日までたくさんの対面を重ねてこれた島村夫妻だから、どんな言葉にも不信感をもたずに受けとめることができます。
だから一言のメールの言葉からも、愛情を感じることができるのです。
人として生まれて、一番大切なことを教えてくれている友達こそ人生の宝です。
そして、その友達を生んでくださったお母さんは、私にとってかけがえのない恩人なのです。
一目顔を見るため通夜に走る往復400キロの道のりは、こんなことを考える尊い時間でした。
私は、大富豪です。
素晴らしい人財産に恵まれています。
ありがとう、不二夫さん、みどりさん。
どうぞ、お母さんを光の世界に喜びの中で送り出してあげてください。
祈ります。