赤塚高仁ブログ

あたりまえのことですが

2014.02.03

りんごがある。
 おいしいりんごがあり、
 おいしくないりんごもある。
 ラーメンがある。
 おいしいラーメンがあり、
 おいしくないラーメンもある。
 
 りんごはおいしい、わけではない。
 ラーメンはおいしい、というわけではない。
 
 男がいる。
 いい男がいるし、
 よくない男もいる。
 女がいる。
 いい女がいるし、
 よくない女もいる。
 人がいる。
 善い人もいるし、
 悪い人もいる。
 
 男は、みんないい、わけではない。
 女は、みんないい、というわけではない。
 人は、みんな善い、わけではない。
 むろん、人がみんな悪い、わけでもない。
 
 いい日本人がいる、いいイタリア人がいる、
 いい韓国人がいる、いいアイルランド人がいる、
 いいドイツ人がいる、いいインド人がいる、
 いいロシア人がいる、いいイラン人がいる。
 そうでない日本人、そうでないイタリア人、
 そうでない韓国人、そうでないアイルランド人、
 そうでないドイツ人、そうでないインド人、
 そうでないロシア人、そうでないイラン人もいる。
 
 ここまで、あたりまえのことしか言ってない。
 あほか、というくらいあたりまえのことだ。
 だけど、人は、このあたりまえを忘れる。
 りんごは、おいしい‥‥わけではないし、
 りんごは、まずい‥‥わけでもない。
 おいしいりんごと、まずいりんごがある。
 

  糸井重里さんのこんな文章、書けそうで書けませんね。

 

「みんなちがって みんないい」

 金子みすずさんは、そう言いました。

 

でも、人は、自分が正しい、だから、教えてやらなきゃいけないと思うようです。

思い通りにさせなきゃならない、と思うのです。

だから、思い通りにならないと「腹が立つ」のです。

だから、訴えたり、戦ったりするのです。

ひとりひとりの心の中にある、こんな気持ちが消えない限り、

世界のどこかで起き続けている「戦争」はなくならないのでしょう。

 

 人は、どうして生まれてくるのでしょう、

          どうせ、死んでしまうのに

 

 こんなあたりまえのこともわからないで、今日もワシは生かされています。

 

 

 

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