赤塚高仁ブログ「これでいいのだ!」

不思議な助っ人

2012年07月24日

 産休に入った本島のポジションをこの人が受け持ってくれてます。

キツネ目の男と言ったら傷ついたそうです。

バリケードな方かと思ったら、デリケートだったのですね。

 

 この人と初めて会ったのは、4年半くらい前のこと。

44億円もの売上を誇る不動産会社の社長でした。

津駅の西口に自社ビルを持ち、建売、仲介、マンションとバリバリ売りまくってました。

負債総額70数億円、倒産したと聞いたのはそれから一年ほど経った頃でしょうか。

ワシも土地を仕入れて、分譲して家を売っていた時期もありましたから、売れ残りの恐怖、資金ショートによる倒産の不安は絶えず心にありました。

分譲のための土地仕入れ、多額の借金に資金ショートして、彼の会社は倒産してしまったのです。

やがて、駅前の本社ビルも売りに出されました。

縁あって、ワシの友人がそのビルに本社を移転したのですが、改装を請け負ったときも、浪岡社長のことを思っていました。

どこで、何をしていることやら・・・

 

 去年の9月、彼から突然の電話「会いたいのですが・・・」

金なら無いぞ!!と言おうとしたけど、とりあえず来てもらいました。

・・・いま、何やってるの? え、?断熱材屋さん??

セルロースファイバーって知ってるかって?

間に合ってますけど・・・ ところで、車の中に積んでるのは何?七輪と炭とガムテープ?

ええ・・・自殺3点セット!?

ずっと死のうと思ってたって?!

 

  今、赤塚建設にキツネ目のおぢさんが、毎日朝礼に参加して、一緒に唱和しています。

44億売り上げていた時、お客さんの顔見たことも無く、思い出すことも無いくらい、ただカネカネカネと走り回って、とにかくいかに安く建てるか、どれだけ業者を叩くかしか関心がなかったと言います。

ワシの会社では、毎年OBのお客様の奥様に花束を届け、朝礼でお誕生日おめでとうございますと拍手します。

シャロームタウンという団地では、住んでくださっている方々で恒例のクリスマスパーティが開かれ、ワシも参加させてもらい、年々大きくなってゆく子供たちの姿に目を細めています。

建築期間は、数ヶ月、でも、お付き合いは一生。

それが、ワシらの仕事。

ちょっと違う世界を、彼は旅し始めたようです。

不思議な助っ人、浪岡昭がブログを始めました。 そーーっとのぞいて見てみよう。